ねこの日
こんもりと丸まった毛布をめくれば、そこにはなつかしい姿があった。
なんだかだるいんですよ、と任務帰りのカカシが任務報告の書類を出す時に口にした。めったに弱音を吐かないカカシがそんなことを言うのは珍しい。イルカは思わず受領印を押す手を止めて、顔を上げた。
「顔、赤いですね。熱あるんじゃないですか」
「う……ん。そう言えば、少し熱いかもしれないです」
ふ、と息をついたカカシからは確かに生気が感じられない。
「休みの手続きしておきますから、家に帰って寝た方がいいですよ」
「そうですね。あ、でも明日任務があるんですよ」
「そんなの代わりを手配しておきます。カカシ先生じゃなけらばならない任務ってわけではないんでしょう」
「それはそうですけど」
真面目というか、融通がきかないというか。いささか呆れたイルカは隣に気を遣いつつも、小さく声をかけた。
「仕事終わったら行くから。うまいもん作ってやるから大人しく待ってろ。な、カカシ」
安心させるように笑って、二人きりの時のように声をかけてやれば、カカシはわかりやすく顔を輝かせた。
「うん。わかった。待ってる。イルカの家に行っていいんだよね」
「ああ。俺が帰るまでゆっくり休んでろ」
大きく頷いたカカシは元気いっぱいに受付所を後にした。
現金なカカシに苦笑しつつも手を振ったイルカだったが、はたと気づけば両隣に座っていた同僚だけではなく、受付所にいた他の忍たちからも一心に視線を浴びてからかわれる始末だった。
カカシが里に戻ってから早いもので1年近くがたとうとしている。その間喧嘩もしたしすれ違もあった。だが互いの気持ちを確かめ合って恋人同士になり、まあ順調に付き合いを続けている。頻繁に互いの自宅を行き来してふたつ家があるようなものだった。
イルカの事情を知っている同僚は少し早めに帰ることを了承してくれ、イルカは帰りがけに買い物をして急ぎ足で自宅に戻ったのだ。
ドアを開けて、生きているかとカカシに声をかけたが反応がない。ベッドの上に毛布が丸まっている。熟睡しているのかもしれないが、とりあえず無事な顔を見たいと、思い切って毛布をめくった。
そしてそこには、猫がいた。
「カカシ……?」
白いパジャマを着たカカシは、うつぶせに体を丸めて、すやすやと眠っていた。それはいいのだが、カカシの頭部からはぴょんと立った二つの猫耳。尻のほうに視線を移せば、パジャマを突き破って、長くふさふさとしっぽが丸まった体に添うように生えていた。
カカシの本来あるべきはずの人としての耳の位置に耳はない。頭部の猫耳だけだ。しかしそんな馬鹿なと思ったイルカは耳を少し強めに引っ張ってみた。イルカを驚かせようとカカシが作りものの耳でもつけているかと思ったのだ。
しかし、ん、と呻いたカカシは眉間に皺を寄せて、丸くした右の手で、うるさいものを払うようにして動かした。
間違いなく、耳が生えている。
イルカは呆然と座り込む。
懐かしい猫カカシ。さんざんにイルカを翻弄した姿が大人のカカシで体現された。
愕きが通り過ぎると、イルカの口元は嬉しさにふっと緩む。
カカシの眠りが深いのをいいことに、耳をつんつんとつつき、軽く引っ張る。ぴく、ぴく、と耳を震わせるが、カカシは起きはしない。そうなると大胆になってしまうのは人のさがと言うべきか、イルカは丸めた手をそっと返してみた。
そこは予想通りに、肉球つきの手になっていた。
はあぁ、とイルカは嬉しさに思わず感嘆の息を漏らす。
大人の手についた肉球は子供の猫カカシほどのかわいらしさはないが、以前より弾力を増して、触り心地は増していた。
「やっぱ気持ちいいよなあ……」
呟いて、むに、むに、と揉みこむ。イルカの動きに合わせてカカシの猫耳がぴくぅぴくぅと動く。楽しくて、そして懐かしくて嬉しくて、イルカはご機嫌で夢中になって肉球を揉んだ。
……揉んでしまった。
「誘ってるのイルカ」
耳元で、吐息と共に吹き込まれた声に一瞬でイルカの体が固まる。
顎をつかまれて、顔をあげた途端口を塞がれていた。
「ちょ、おいっ」
熱い吐息と、ぬるりと進入してくるもっと熱い舌。
からみとられてきつく吸われる。水っぽい音が口の中から脳にダイレクトに響く。
「んん!」
それでも気力をふりしぼってなんとかカカシをはがした時には肩で息をしていた。
「い、いきなり! 何するんだお前は!」
「それはこっちの台詞だよ」
目を据わらせたカカシが、潤んだ目をしながらもイルカのことを強く睨み付けていた。寝そべったまま、気怠げでいながらも色めいた空気を醸し出している。
「肉球、揉んだらどうなるか、知っているよね」
肉球、揉む、と改めて言われて、そこでやっとイルカは思い出す。しまったとばかりに頭を抱えた。
すっかりしっかり忘れていたが、カカシの肉球は、性感帯だった。思い切りスイッチを押してしまっと言うことだ。
「その様子だときれいさっぱり忘れていたみたいだねえ」
呆れかえったカカシのため息に返す言葉もない。とりあえずは項垂れて謝っておいた。
「すまん。悪かった」
「べつに、いいけどね」
あっさり許してもらえてイルカはほっと胸をなで下ろすが、あっというまにベッドの上に引き上げられていた。あれよと言う間にカカシの下に巻き込まれ、下肢を押しつけられれば、パジャマの布地越しにそこは力を持っていた。
「イルカのせいなんだからきっちり責任とってよね」
「責任!?」
「そう。させて」
そう言って首筋に顔を埋めたカカシはちゅうと吸い付いてきた。
「ちょ、ちょっと待てカカシ! なんでいきなり猫になっているんだ。そこを説明しろ!」
「いいじゃないそんなのどうでも」
「いいやよくない! 俺が気になる」
イルカはカカシを突き飛ばして、二人ベッドの上で向かい合う。ごくりと喉を鳴らしたイルカは、重々しく告げた。
「ずばり、ねこの日だからだろう」
「ねこの日?」
カカシはむうとしながらも首をかしげる。イルカは自信満々で大きく頷いた。
「そうだ。今日は2月22日。2がみっつ並んでいる。にゃんにゃんにゃん! 世間一般で言うところのねこの日だからな」
どうだ、とばかりにイルカは声を大きくしたが、カカシは吹きだした。失礼千万なことにそのまま大笑いだ。
「イ、イルカっ、面白すぎっ」
涙をにじませながら腹を抱えている。一向に笑いやまないカカシにイルカもだんだんむかっ腹が立ってくる。
「おい、いい加減にしろ、カカシ」
「ごめ、イルカ。そっかあ、ねこの日かあ。俺知らなかったよ。じゃあさ、それなら」
笑ったままのカカシが、素早く印を結んだ。あまりの早さに印の形を読み込めなかった。くらりと一瞬歪んだ視界。瞬きを何回か繰り返した。ぶるりと体を震わせた時、なんとなしに感じた違和感。そろそろと手を伸ばす。頭部に伸ばす。そこには、にょん、と二つの耳が生えていたではないか。耳のあるべき位置には耳がない。嫌な予感がして、尻にも確認すれば、案の定触れる長く柔らかなもの。黒くて長いしっぽが、生えていた。
「カーカーシー」
「かわいいよイルカ」
あでやかに笑ったカカシが抱きついてきた。
「かわいいじゃねえ。かわいくなんてねえ」
カカシはイルカにすり寄って、顔中にキスの雨を降らす。引きはがしたいのだが、イルカの大好きな肉球でむにむにと頬を揉まれたりして気持ちいいのだ。ついうっとりと目など閉じてしまったら、くるりと体を返されて、後ろからカカシに抱きつかれていた。
「ねえイルカ。今日は獣みたいにしよっか?」
「け、けもの?」
はむ、とカカシは耳を甘く噛む。
「そう。やっぱ後ろからだよねえ。ほら、四つんばいになってよ」
ぐぐっと体重をかけてきて、無理矢理その体勢にもっていかれてイルカは暴れる。
「こら! 調子にのるな!」
「聞こえないにゃー」
「カカシ!」
カカシは前に回した手で遠慮なくイルカの下肢にずぼりと手を入れてきた。そしてすかさず肉球つきの手で、もみもみとするのだ。
「やだ、って、んん」
肉球が、好きなのだ。弱いのだ。イルカは堪える間もなくすぐにそこを成長させていた。吐息も漏れる。
「や、ああっ」
ふっ、ふっ、とカカシもイルカの猫耳に熱い息をこぼす。カカシのほうがよほど興奮していると思うが余裕を持ってイルカの下肢をなぶる。戻ってきて体の関係をもった当初は初々しかったカカシだが、いろいろと飲み込みが早く今ではすっかりハイレベルになっている。
「前のしっぽは元気いっぱいだねえ」
「ばっか、やろーぉ、ぁ……」
一方的になぶられるのも悔しくて、イルカはなんとかカカシの手から逃れようと前に体を進めたが、それを許すようなカカシではなく、ぐっとしっぽをつかまれた。
「にゃん!」
あり得ないことに、甲高い声があがっていた。しかも、猫のように、にゃん、と。
しかもそれだけではない。しっぽを強くつかまれ引っ張られた途端、背筋にしびれが走った。へにゃりと体の力が抜ける。
「な、なんだ、今、の」
どくんどくんと重く鼓動を刻む心臓と、あそこ。あきらかに興奮を伝えて、脈打っている。
「なあんだ。イルカの場合はしっぽが感じるところなんだ〜ね」
イルカの変調にカカシが気づかないわけがない。
しっぽを掴んだまま、イルカの体を向かい合わせにする。イルカの目の前で、イルカのしっぽを口に含んだ。
ああ、と甘い吐息を堪えられない。
「イルカ、やらしい顔になってる」
確かにそうかもしれない。目が潤む。反して、喉が、唇が乾く。カカシはイルカに見せつけるようにしっぽを口の中に出し入れしたり甘く噛んだりを繰り返す。
「や、だ。やめろ……」
「でも気持ちいいでしょ? ほら、勃ってるし」
カカシの視線に促されて目を動かせば、そこは窮屈そうに布を押し上げていた。くらくらする。しっぽを触ったまま、カカシはもう片方の手でイルカの局部を取りだして、にゅるにゅるとさする。
「気持ちいいね、イルカ。すっごく濡れてる」
はあはあと息が乱れる。半開きの口に入り込んでくるカカシの舌。熱くて、熱くて、イルカはたまらずカカシに抱きついた。
「ん、にゃあ!」
「ほんと、かわいーイルカ」
腰をうごめかしてカカシの手のひらにもっともっととすりつける。
「そんな焦らないでよ。一回、だそうね」
「う、んんっ」
どくんと弾けて、ふっと脱力する。そのままカカシにもたれかかった。
「いっぱいでたね。たまってた?」
からかうように言われても腹もたたない。そんな気力が沸かない。なぜならカカシはしっぽを掴んだままで、そこをきゅっと握られただけで腰砕けになってしまうから。
「はな、放して、くれ。もう、いいだろ」
「まっさかあ。まだまだこれからだよお」
赤くなったイルカのこめかみにキスをひとつ落とすと、カカシはさっさとイルカの服を脱がしにかかる。脱ぎたくないが、しっぽを嬲られどうしても体が高まる。ばんざいと言われて大人しく従って上着を脱がされ、下も脱がされ裸にされる。カカシも手早くパジャマを脱ぎ捨てて、猫耳としっぽをつけた銀の猫人間と黒の猫人間がベッドにいた。
端正な筋肉をまとったカカシの体は銀の産毛が体を覆い、電灯の下にきらめいていた。それでいて下肢は力強くみなぎっている姿が卑猥で、つい顔を背ければ、イルカの放出して濡れた下肢もカカシの姿に興奮したのかまたゆるく立ち上がっていた。
「だめだ、やらしすぎる……」
片手で顔を覆う。その手を近づいてきたカカシにとられて、目の前には色違いの目を欲に濡らしたカカシがいて、イルカの鼻先にキスしてきた。
「にゃん。にゃんにゃんにゃん」
「だいの男が、にゃんなんて……」
「にゃ〜お。にゃおにゃおにゃ〜お」
まるでイルカの機嫌をとるようにかわいらしいキスで包まれて、とうとうイルカは笑ってしまった。
互いにあそこを勃てて、耳としっぽを生やして、正気の沙汰じゃない。でもまあたまにはいいかと思ってしまうのは、所詮愛なんて正気ではやってられないことだと、それくらいはわかっているからだろう。
カカシの手をとって、かぷりと肉球に噛みついてやった。
「ああ……いいにゃー、イルカ。気持ちいいよぉ。もっと、噛んでほしいにゃ」
カカシの手がびしょびしょになるくらいに噛んで舐めて、吸い付いてやった。
「にゃあああん」
カカシも高い声を上げて、放ったものはイルカの腹にも飛んできた。ぞくぞくした。呆けたように息をついて唇を舐めるカカシの目に誘われて、イルカは自らカカシに背を向けて、獣の体勢をとっていた。
くるりと振り向いて、誘うように陶然と目を細めた。
「しよう、カカシ。朝までいっぱいしよう」
イルカの誘いにカカシはうっとりと微笑んだ。
「うん。しよう。大好き、イルカ」
そこからはもう言葉はなかった。
高く掲げたイルカの腰。しっぽをつかまれただけで快感が尾てい骨から脳天まで突き抜ける。持って、と言われて、イルカは自分でしっぽを掴む。しゅ、しゅ、と動かせばまるで自慰をしているような感覚が体中に満ちてくる。カカシはイルカの受け入れるところを揉んで柔らかくして指で広げて、柔らかなそこに舌を忍び込ませてきた。
「……んっ。にゃんっ」
生き物のように蠢いて振動のように快感がはい回る。いってしまわないように下肢の根本を押さえて、しっぽから手を放す。それでも興奮にしっぽはぴんと立ったままだった。
いきたいのを我慢するのも限界で、目の前がちかちかと点滅する。
もう入れて欲しいと腰を振れば、カカシは育ちきって濡れそぼったものを何回かイルカのそこに押しつけて、ぐっと力をこめて進入してきた。
すっかり慣れた行為ではあるが、それでも挿入の時の痛みはなくならない。ごめんね、と小さく謝りながらもカカシは容赦なく最後まで入れてきた。
「にゃああああんん」
はあはあと互いの息があがって、繋がったそこはまるでもうひとつ心臓があるかのようにどくどくと脈打つ。繋がっている、と言われてそのまわりを指で辿られて、ぞくぞくとした感覚にイルカは背をしならせる。言葉がでないから、しっぽを使ってカカシの頬をするりと撫でる。動いて欲しい、と。
「にゃっ……んなぁぁぁ!」
力強く腰を打ち付けられ、いいところを擦られて、イルカはすすり泣くような声をあげてしまう。にゃあと口にすることにも抵抗がなくなり、もっと欲しくて、後ろにまわした手でカカシの片方の手を掴むと、前のほうに持ってくる。にくきゅう、と舌っ足らずにねだれば、カカシは弾力のある手でイルカを煽る。たまらず、イルカは二度目の放出をしていた。
「! にゃあぁぁ!」
カカシは濡れた手を今度はイルカの胸のとがった飾りにもってきて、肉球で、ぬるぬるとするのだ。そして時たま爪を先端に押しつける。
「っ! それ、いやにゃあ……っ」
大好きな肉球で敏感になったそこをいじられれば、耐えられるわけがない。
力の抜けたイルカががどっと倒れ込めば、そこにカカシも載ってくる。好き、かわいい、大好き、大好きにゃあと繰り返して、無理な体勢ではあるがイルカの口に触れてくる。息があがって、俺も好きだ、と言えなくて、代わりに頬に触れるカカシの肉球をまた甘く噛んで、もっと、もっと欲しいとねだった。
一度抜いて、今度はあぐらをかいたカカシが濡れた目で誘う。再びの高みを目指すために、よろよろとカカシに近づく。ぎゅうとカカシに抱きついて、好きだ、とかすれた声で甘く囁く。
それから、にゃあにゃあとまるで発情期の猫のように、互いを貪った。
目が覚めたのは、鼻歌、というには少し大きい景気のいいメロディーが徐々に意識の底に触れてきたからだ。
重いまぶたを必死にうすく開ければ、ぼやけた視界にゆらゆらと揺れるしっぽ。
「カカシ……?」
かすれた声だったが、カカシはすぐに反応した。裸のまま、ベッドの上から窓の外にいる雀を見ていたようだ。イルカの声で猫耳がぴんと尖る。
「おはよーイルカ。よく寝てたねえ」
体をかがめたカカシはイルカの目元にそっと口づける。
整った顔をくずしてご機嫌だ。対してイルカの眉間には皺がよる。まずは肉体的な負担。腰が、おそろしく重い。そしてそれ以上に自己嫌悪に落ちるのが、昨晩カカシにねだってしてもらったこと、カカシにねだられて乱れたこと、それらをすべて記憶していることだ。
もっと、とか、イキたい、とか、奥をかきまぜてとか……。
ぐわあと羞恥が体の底から沸き上がり、ベッドに突っ伏した。あんなにどろどろになった体と布団がさらりとしていることがカカシに『後かたづけ』をされたことを物語りまた恥ずかしさに沈む。
「どうしたのイルカ。今日は休みだしゆっくりしてていいよ。俺が全部面倒みてあげるから。ね」
できた恋人はイルカの羞恥をくんでくれて、昨晩のことに特にコメントをしない。けれどつやつやの肌やらご機嫌な表情がカカシが大満足だったことを示している。
やってしまったことは仕方ない。それより気になるのは、イルカはもう人間の体に戻っていたが、カカシにはまだ猫耳もしっぽも生えていた。
起きあがったイルカはカカシの耳に手を伸ばした。
すでに日が変わった。別に『ねこの日』だから変化したわけではないということか。
「結局、その姿の理由はなんだよ」
「ああ。昨日の任務でどじふんだみたいでさ、俺がたまご生まれってことと、風邪気味だったことと、風薬、この三者がうまいことかみ合って、この姿になったんだって。今日中には戻るって火影さまが言ってた」
肉球もはすでに消えていた。いつものカカシの平べったい手のひらがそこにはあった。
ねこの日が見せてくれた一夜の夢だったのかもしれない。
カカシの手のひらをそっと頬にあてて目をつむった。
「まあ、たまになら、いいかもな」
「え? なに? なにがいいの?」
「さあな。なんだろうな」
笑って、カカシに背を向けて毛布にくるまる。もう少し眠りを貪ろう。目をつむればすぐに睡魔がやってくる。
ねえなに? なにがいいの、とすがりつくカカシもそのうちに諦めて毛布に潜り込み、後ろからイルカを抱き込んだ。
花のような笑顔で。
おしまい